皆様の注文執行が本当のプロフェッショナルの人々、例えばゴールドマンのトレーディングデスクからどれくらい遅れるかご存知でしょうか。これはシステムの能力によるわけですが、恵比寿に引っ越すときにモルガンスタンレーが一番心配したのが、東証から離れることによるコンマ何秒かの執行時間遅れ、でした。
わずか0.01秒が致命傷になる可能性があるので、これは当時はきわめて神経質でした。 結果的にシステムを強化することでラグを解消できる、ということで引越しを決めた経緯があります。
で、先ほどの話・・・・恐らく20-30秒は間違いなく遅れるはずです。結局個人ですと証券会社の端末につないで成り行きで買いをいれ、それが執行されているか確実に確認をとるのにかなりの時間を要します。
しかし、ゴールドマンのトレーディングデスクから発注すると、恐らく1秒もかからず執行しているはずです。そのために膨大なシステム投資をしているわけですから、それはものすごい差があります。
そこで皆様の成り行き買い注文が東証の端末で執行待ちになっている状態がわかったらどうなると思いますか。実はこれは見えるのです。単位株数など細かい観察が必要なので、何画面も使って何人もで手分けをして見ることになります。
つまり、100円で寄り付いた銘柄があり個人の成行買いが100株づつ合計50件あったとします。
で、105円の5000株の売り物が入ってきたとしますね。当然5000株同士ですのですぐ売買が成立します。105円の売り物が消えれば成り行きで買いを入れている個人はどうみても自分の成行買いが執行されたんだ、と思いますね。
でも違います。ゴールドマン(これ、たとえですからね♪)が先回りして、瞬間的にその105円を5000株買ってしまい、110円で売りをぶつけてくると、個人の成り行き買いは110円で執行されます。
これでゴールドマンは瞬間的に5円抜いたことになりますね。 ずるい、って?
いえ、それが仕事ですからね。
その意味では証券会社のトレーダーに株式市場の見通しとか聞いている日本経済新聞はアホだろ、というのはその通りです。
だって、こういう鞘取りをするのに相場の方向性も経済のファンダメンタルズは関係ない。成行買いが向かってきたところに取りやすい売り板があるかどうか、だけをじっと観察しているだけの人々に相場の行方や経済動向などわかるはずがないのです。
ところが外資系のトレーディングフロアーとかの人にインタビューするばかものが後を絶たない。騙されるのは読者だけですな。 ということで、話を戻しますと、もし、自分に入った注文、成り行き買い、に対し今のようなことをやると「フロントランニング」といって法律違反です。
が、実は日系の中小証券会社ではこんなことは日常の風景なのですね。まあ、摘発は金融庁に任せましょう。
そして、この先回り取引、自分で一生懸命やっている分には法律に違反しません。
そこでこれをシステムで自動売買でやったらどうなりますかね??。 自分ひとりあるいは10人で手分けしてこれをやってもカバーできる銘柄は実際にやっている人に聞いてみるとまあ、せいぜい50銘柄が限度だろう、だそうです。
しかし、これを機械にやらせれば・・・・自動的に成行買いを見つけてきてそれが執行される前に売り板をすべて買って成行買いにぶつける・・・無限大にできるでしょうね。
ということでこれがHFTのからくりです。
— ついにきた、HFT - 債券・株・為替 中年金融マン ぐっちーさんの金持ちまっしぐら (via jinon) (via etecoo) (via nanospectives)
OAuthを悪用したTwitter DMスパムが登場 - まちゅダイアリー(2009-08-01) →
OAuthを悪用したTwitter DMスパムが登場
